2008年01月10日

「京都議定書」第一約束期間が開始

執筆者秋野卓生
●匠総合法律事務所

 新年明けましておめでとうございます。
 
 今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 
 今年から、いよいよ京都議定書の第一約束期間が開始します。
 
 この京都議定書は、国の義務を定めた条約ですから、第一約束期間がスタートしたからと言って民間企業に対して何らかの法的義務が課されることはありません。
 
 従って、マスコミが「京都議定書」を騒ぎ立てていても、皆様方に何か、義務が課されるわけではないので、「無風」の状況であるわけです。
 
 しかし、果たして我が国は、京都議定書の目標達成を果たすことが出来るのか?
 
 恐らく、難しいでしょう。
 
 では、我が国は、この目標達成が困難な状況の中、どのような対策を取るのであろうか?

 その対策を先読みして、住宅会社はどのような事業展開をしていくべきなのか、という点について検討してみたいと思います。
1 政治日程の確認
 
 今年は、7月の洞爺湖サミット、11月のアメリカ大統領選挙と環境問題がテーマとなる大きな政治的イベントが予定されています。
 
 日本だけ、「すいません。目標達成できません。」とペコペコと頭を下げ続けられる政治的環境ではないことは明らかでしょう。

2 炭素税は導入されるのか?
 
 国が企業や国民に対して、CO2削減を強制しようと考えたとき、最も手っ取り早いのが炭素税を導入する方法です。
 
 税負担を嫌う企業や国民は、きっとCO2削減の努力をしはじめる事でしょう。
 
 上記政治日程に鑑みれば、炭素税導入もあり得ない話ではないと思います。

3 省エネ法改正の機運
 
 国土交通省社会資本整備審議会建築分科会住宅・建築物省エネルギー部会は、この度、「住宅・建築分野における今後の省エネルギー対策の方向性について」(案)をまとめました。
 
 要するに、基準年である1990年のCO2排出量に比し、2005年度は、過程部門で36.7%もCO2排出量が増えたというデータが発表されたことを受け、6%削減を図るためには、住宅・建築物において省エネルギー対策を推進し、CO2排出量を抑えなければならないと考えたわけです。
 
 今後の方向性について、国土交通省は、省エネ法改正を視野に入れ、概略、以下に述べる対策を講じる考えを示しました。

@ 今後、省エネルギー措置の届け出制度を中小建築物(特に賃貸住宅)にも義務づける

A 建売業者に対して、省エネルギー性能を確保した住宅の販売等に取り組むことを求める。

B 一般消費者に対しても、設計者や施工者が省エネルギー性能の向上に関して助言や提案をし、説明を行い、建築主が適確な省エネルギー措置を講じることを自ら選択することが出来るようにする。

C 省エネ判断基準への適合等を審査する体制を強化させる。

D 既存ストックの省エネルギー対策の促進を図る。

E CASBEEの活用の促進

F 複数の建築物が連携したエネルギー対策取り組みの推進

4 平成20年度与党税制改正大綱では、住宅の省エネ回収促進税制の創設をうたっています。

5 CO2削減に向けた積極的な取り組みの重要性
 
 恐らく、次の国会で、省エネ法が改正され、中小建築物(特に賃貸住宅)に関して、省エネルギー措置の届け出制度を創設するなど、皆様方の業務に影響を与える法改正がなされることでしょう。
 
 しかし、「また、余計な法律改正か」と思わないでいただきたいのです。
 
 今、国は、省エネ対策に大きな舵を切り始めました。
 
 間違いなく、今年の法改正及び税制改正は、省エネ対策というキーワードのもとに動くことでしょう。
 
 であるなら、この法改正の流れの中核に自社の方針を設定しましょう!
 
 そして、いち早く、省エネ住宅の推進を顧客・地域社会に訴え、また、現実に実行することにより、企業としての社会的責任を全うしていきましょう!
 
 このような貴社の先進的な活動に対し、法律改正が援護射撃になるはずです。
 
 そして、CO2削減費用の国民負担の議論が出始めたとき、省エネ住宅を推進してきた貴社の選択が正しかったことが証明される事でしょう。

 
 私が生まれたのは、千葉県南房総市という千葉県の最南端の小さな町です。
 
 30年以上経っても景色が変わらないこの町で、唯一、変わっているのが、海面の上昇により、昔、大きかった白浜がどんどん小さくなってきているという状況です。
 
 心が痛みます。
 
 私自身、地球温暖化問題については、非常に関心を持っており、今後も一地球人として、積極的にCO2削減に取り組んでいきたいと考えております。
 
 また、弁護士として京都クレジット取引等に関する各種法律整備に取り組んで参りたいと考えております。
 
 今年1年、どうぞよろしくお願いします。


posted by s-housing at 10:50| Comment(4) | TrackBack(0) | 秋野卓生の住宅法律相談所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
とても勉強になりました。
Posted by 大人 at 2011年02月07日 18:52
なるほど~ビックリですね!
Posted by 割り切り出会いガイド at 2011年02月18日 03:01
大変興味深い内容でございました。
Posted by 人妻出会い系サイト at 2011年04月14日 14:03
おもしろいブログですね。また来ます。
Posted by 無料の出会い系サイト at 2011年08月09日 03:37
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